むずむず脚症候群はこれという治療法のない疾患です。
それだけにお困りの方が相当数おられます。
今回はむずむず脚症候群の対処法についてお話しいたします。
目次
厄介な状態
蟻走感=ぎそうかん
こんなふうに表現されるむずむず脚症候群ですが、まるで虫がはうような感覚を脚におぼえます。
睡眠障害まで起こってくると大変
夜中に目がさめるほどの不快感に襲われてしまうこともしばしば。
むずむずしだすと眠りにつくのも大変なこともあります。
睡眠不足に陥ってしまうと体まで疲れてしまい、ただでさえむずむず脚症候群でしんどくなっているのに輪をかけてつらくなってしまいます。
こうなってくると生活の質=QOLが下がってしまいます。
原因不明のむずむず脚症候群
今でもむずむず脚症候群の原因は分かっておりません。
ただし、これは西洋医学的に分かっていないだけで、東洋医学的には分かっています。
とはいうものの、じゃあ東洋医学だと治せるんですか?と言ってもそう簡単に治るものではありません。
しかし治ったケースは結構あります。
その流れについて少しお話しいたします。
東洋医学での見立ては
東洋医学では乾燥が一つの原因とされています。
乾燥は燥邪(そうじゃ)という邪気の侵入により起こります。
体内に燥邪が入ると細胞が乾いたような状態になります。
ですので水を飲んで細胞を湿らせることが解決法の一つになります。
じゃあ水をガブガブ飲もう!と思って飲んだところで細胞にはうまく入っていってくれません。
普通に飲んでも口から入った水は小便となって放出されてしまいます。
水を細胞に入れるには
無理やり水を飲んでも細胞には入ってくれません。
水が欲しい状態になって初めて水は細胞に入ります。
ではどうすれば水が欲しい状態になるでしょうか?
それは運動です。
筋トレしたりランニングしたりすると必ず水が欲しくなります。
大声で歌を歌うと喉が乾きますのでカラオケもいいですね。
こうして水が欲しい状況を作ってから水を飲むと、細胞に水がめぐります。
脚に水をめぐらせて、脚の組織細胞や神経細胞を元気にしていけば燥邪が抜けていきむずむず感が消え去っていきます。
鍼治療がよく効く
燥邪を抜くというのは鍼灸治療の最も得意とするところです。
邪気を抜くなんてことは西洋医学にはありませんので、そんな薬もありませんし手術もありません。
東洋医学の邪気抜き治療で燥邪を抜いて、その上で運動をして水を飲むととても良い感じで細胞に水が吸収されてゆくでしょう。
むずむず脚の蟻走感はどこで感じているのか?
脚のむずむず感は脳がキャッチしています。
感覚を感じているのは脳です。
脚に感じているので脚の細胞に燥邪が侵入しているのですが、むずむずの感覚をキャッチする脳の治療も合わせて行うと治療効果が高まります。
頭蓋(とうがい)仙骨療法がよく効く
当院での治療は頭蓋仙骨療法を積極的に取り入れています。
頭蓋骨と脳の間には脳脊髄液というのが流れています。
この脳脊髄液は脳から背骨まで流れていまして、この循環が悪くなると自律神経失調症や睡眠障害や精神不安その他、神経痛など様々な神経症状が出ると言われています。
むずむず脚症候群も神経症状の一つです。
頭蓋骨調整により脳脊髄液をしっかりと流していくことで、むずむず脚症候群が改善していく余地は十分にあります。
まとめ
むずむず脚症候群をよくするには細胞を潤す必要があります。
細胞を潤すには、細胞が水を欲する状態にしてから水を飲むことが必要です。
飲むだけでは小便に出るだけになります。
細胞を潤すには東洋医学の鍼灸治療が効果的です。
むずむず脚症候群は神経系統の疾患なので、治すためには脳脊髄液の循環をよくする必要があります。
脳脊髄液を流すには頭蓋仙骨療法が効果的です。
以上、最後までお読みくださいまして誠にありがとうございました。
この記事をお読みになられて何かご質問等がございましたら、お気軽にお電話にてお問い合わせ下さい。
電話番号
監修 柔道整復師 鍼灸師
藤本 誠
この記事へのコメントはありません。